2025/05/29

Taiwan Today

文化・社会

張炳煌さんが東京で書道アプリの「ePen」を披露、日本の国会議員が驚嘆

2018/10/22
台湾の書道家、張炳煌さんが19日、日本の東京都内で講演。講演会では張さんが台湾の大学や企業と共同開発したiPad専用の書道アプリ「ePen」が注目を浴びることに。(中央社)
台湾の書道家、張炳煌さんが19日、日本の東京都内で台湾における「書法(書道)」の伝承と国際交流の現況について講演した。張さんは台湾における書道の伝承、学校教育、普及活動と国際交流に言及すると共に、各書道家の作品の特色についても解説した。
 
講演会で最も注目されたのは、張さんが私立淡江大学(台湾北部・新北市など)並びに「STUDIO A」(晶実科技)と共同開発したiPad専用の書道アプリ「ePen」を使ってみせたこと。講演会に参加した日本の小宮山泰子衆議院議員(国民民主党)、文化庁の幹部職員、前原誠司衆議院議員(国民民主党)の議員秘書である坂上博二氏、そして日本の書道愛好家たちを驚かせた。
 
張さんは台湾における書道の発展状況を日本の人たちに知ってもらいたいとした上で、台湾で使われる「正体字」と書道の結び付きは最も密接だと指摘。講演を通じて日本の人たちが台湾の書道に対する理解をいっそう深められるよう希望すると共に、書道の交流展や学術交流、教育交流につながることにも期待した。
 
張炳煌さんと淡江大学は2008年から「デジタル書道」を共同で推進、科学技術と書道の融合を目指してきた。今月15日には台湾で書道アプリ「ePen」を正式に発表。ユーザーはiPadとApple Pencilで、本当の毛筆を使っているかのように感じられるという。iPadがあればApple storeでダウンロード可能。張さんは、書道アプリの「ePen」が日本の様々な人たちのニーズにマッチし、役に立ってくれることを期待、さらには書道とテクノロジーの融合に向けた台湾の努力を理解してほしいと願った。
 
招きに応じて講演会に出席した小宮山泰子衆議院議員は父親が書道を学んでいるという。小宮山議員は、父親は書道の練習をする時に多くの古書を参考にするが、まずコピーをし、さらに模写することなどが必要だとした上で、張炳煌さんが紹介した「ePen」ならば完璧な書道に触れられると指摘。最も驚嘆したのは張さんの解説で筆使いがはっきりと理解できることで、小宮山議員は、本当に不思議で、書道家がこれほど「情報公開」してしまうことに驚いたと述べた。
 
小宮山さんは、台湾と日本のどちらにも書道があるが書道はある意味で文化、歴史、芸術であり、次世代に伝えていきたいと希望。書道は同じ字を異なる書体で楽しめる他、時代を超えて様々な芸術に触れられるので学習の価値があると述べ、台湾と日本の書道を通じた文化交流が実現することに期待した。
 
 

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